浜のアーマン小
浜のアーマン小 はまぬ あーまんぐゎー hama nu 'aamaN gwaa 〇浜のヤドカリちゃん 語句・あーまん やどかり。 <あまん(ぐゎー)。「あーまん」「あまん」どちらも使うようだ。オオヤドカリは「あんまく」(腕白小僧の意味)とも言う。 作詞 作曲 滝原康盛 歌 山内 まさのり 一、浜ぬアーマン小や家担みてぃ杖突ちょうてぃ傾ち走い 干瀬ぬ蟹小やうり見ちょうてぃ哀りアーマン小や肝苦りむん...
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昔染みなし節 んかし すみなしぶし Nkashi suminashi bushi ◯昔心染めなす唄 語句・すみなし <すみゆん; 染める。+ なすん。 なしゅん; なす。 心を染める。林昌さんは六番で「しみてぃ」と歌っているので「んかししみなしぶし」と読むのかもしれない。 一、真夜中どぅやしが夢にうくさりてぃ 覚みてぃ恋しさや ありが姿 ヨーワンネ まゆなかどぅやしが いみにうくさりてぃ...
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白骨節 しらくちぶし Shirakuchi bushi ◯白骨の歌 語句・くち 「骨(こつ)。遺骨」【沖縄語辞典】。いわゆる骨(ほね)は「ふに」(例 そーきぶに;あばら骨)。「くち」は遺骨、死んだ人の骨をいう。kuchi<kotsuの三母音化(o→u,e→i)。 歌三線 大城美佐子 一、白骨になやい 白浜ぬ砂とぅぬ共にヨー骨や 晒さりてぃでんし しらくちになやい...
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糸縁節 いとぅゐんぶし 'itu yiN bushi 〇絃(いと)の縁の歌 語句・ゐん 縁(えん)。発音に注意したい。「ゐ」の発音は50音の中になく、「や行」の「ya yi yu ye yo」の「yi」がこれに相当する。 作詞 与儀 清賢 作曲 大城 志津子 一、(男)三味線ぬ音色 絃合わち鳴ゆさ ヨー 我んや肝合わち 無蔵とぅ鳴らな 染みなさや 思無蔵ヨ さんしんぬにいる ちるあわちなゆさ...
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月と涙 ちちとぅなだ chichi tu nada ◯月と涙 語句・ちち 月。ウチナーグチの歴史では、「とぅきぃ」→「つぃち」→「ちち」という変化をしてきた(胤森弘氏の研究による)。なだ 涙。「namida」→「mi」が脱落して「nada」になった。もうひとつの言い方「みーなだ」は「みー」(目)の「なだ」(涙)という意味。この歌の題名をどちらで読むかは不明。標準語かもしれない。 歌 小浜守栄...
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宮古根 なーくにー Naakunii 語句・なーくにー この曲名の由来など解説は「宮古根」を参照。 歌三線 我如古より子 草刈いになじき 後原にいもりヨ はか口ぬカンダ アヒ小たまし (囃子)思いるアヒ小とぅ約束小 他所目隠りてぃ 語れー小 くさかいになじき くしばるにいもりよ はかぐちぬ かんだ あふぃぐゎたまし うむゆるあふぃぐゎとぅやくすくぐゎ ゆすにかくりてぃ かたれぐゎー Kusakai...
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シミルスルヌガ しみるするぬが shimi ru suru nuga 〇いいんじゃないの? 作詞作曲 川田 松夫 歌三線 登川誠仁 糸数カメ 一、(女)笑てぃ飲みわる 酒小まあさる 銭小払れ ちゃーしんしむんちな 手取い棒取い 可笑しいむんやさ なまちやっさ (男)しみるするぬが わらてぃぬみわる さきぐゎーまーさる じんぐゎーはられーちゃーしんしむんちなー てぃーとぅいぼーとぅい...
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月夜の恋 ちちゆぬくい chichi yuu nu kui 〇月夜の恋(表題は標準語読みのようであるが、うちなーぐち読みの場合) 作詞・作曲 亀谷朝仁 一、(女)月ぬ夜になりば 肝ぬわさみちゅい 二人が待ち所 急ぢ行ちゅん イェーあひ小 月ん美らさぬや ちちぬゆになりば ちむぬわさみちゅい たいがまちどぅくる いすじいちゅん えーあひぐゎ ちちんちゅらさぬや chichi nu yu ni...
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夏至南風 かーちぱい Kaachipai ◯夏至の頃に吹く南風 語句・かーち <かーちー。「夏至」【琉球語辞典(半田一郎)】(以下【琉辞】と略す。)石垣方言も同じ。【石垣方言辞典(宮城信勇)】(以下【石辞】と略す)・ぱい...
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恋し鏡地 くいしかがんじ kuishi kagaNji 〇恋しい鏡地(地名) 語句・かがんぢ 沖縄県国頭郡国頭村鏡地。「はがんぢ」とも。 作詞・作曲/儀保 正輝 一 奥間森ぬ伊集ぬ木や 花ん咲ちょさ 露かみてぃ ありから幾年なとーがや 見りば思いやまさてぃ 戻てぃ来うよう鏡地に うくまむいぬ いじゅぬきや はなんさちょさ ちゆかみてぃ ありからいくとぅし なとーがや みりばうむいやまさてぃ...
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なーしび節 なーしびぶし Naashibi bushi ◯ナスビの唄 語句・なーしび 茄子、ナスビ。 一、実りよ実り茄子 姑ぬ家ぬ茄子 実らなそてぃ茄子 嫁名立ちゅみ なりよーなりなーしび しとぅぬやーぬなしび ならなそーてぃなーしび ゆみなたちゅみ Nari yoo nari naashibi shitu nu yaa nu naashibi naranasooti yumi nu naa...
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あこがれの唄 作詞・作曲 普久原 朝喜 [題名は「あこがれのうた」と標準語読みだと思われる。「あくがり」をウチナーグチに直すと「うむいくがりゆん」となり「あくがり」とは読まない理由で。] 一、行ちぶさや大和 住みぶさや都 あさましや沖縄 変わいはてぃてぃ 変わいはてぃてぃ いちぶさややまとぅ すみぶさやみやく あさましやうちなー かわいはてぃてぃ かわいはてぃてぃ 'ichibusa ya...
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二見情話 ふたみじょーわ hutami joowa (「歌詞集 沖縄のうた」有限会社キャンパス より) これには「二見情話(本歌)」とある。 一、(男)二見美童や だんじゅ肝美らさ 海や山川ぬ眺み美らさヨ ふたみみやらびや だんじゅちむぢゅらさ うみややまかわぬながみぢゅらさよ hutami miyarabi ya danju chimu jurasa ’umi ya yamakawa nu...
View Article謹賀新年
「たるーの島唄真面目な研究」をご覧なってくださっている皆様。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 すばらしい沖縄の文化、歌三線に出会えた事の喜びを感じながら、今年もその歌の世界に漂いたいと思います。 そして、少しでも皆様の三線ライフに貢献できたら幸いと考えております。 今年も皆様にとって良き年でありますよう祈念します。 2014年 元旦。
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黒島節 くるすぃま ぶすぃ kurushïma bushï ◯黒島の歌 語句・くるすぃま 沖縄県八重山郡竹富町。形がハート形なのでハートアイランドとも呼ばれる。昔は「フスィマ」「サフスィマ」(つぃんだら節)と呼ばれた。...
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黒島節 くるすぃま ぶすぃ kurushïma bushï ◯黒島の歌 (語句などは黒島節を参照のこと。) 歌詞参考は「八重山島民謡誌」(喜舎場永珣著)。 一、宮里村おうりて 西表クマチゆ 欲しやんど みゃんざとぅむら うりてぃ いりむてぃくまちゆ ふしゃんど myanzatu mura uriti 'irimuti kumachi yu hushaN doo...
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黒島節 くるしまぶし kurushima bushi ◯黒島の歌 (歌詞は「安冨祖流地謡工工四 第一巻」を参考にした) 一、沈や伽羅灯す(スーリ)御座敷に出てぃ(ヨ スーリ)御座敷に出てぃ(スーリ)踊る我が袖ぬ(スーリ)匂いぬしゅらしゅらさ(ヨ スーリ)匂いぬしゅらしゅらさ(ヨ) じんやちゃらとぅぶす(すーり)うざしちにんじてぃ(よ...
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かたみ節 かたみぶし katami bushi ◯男女の契りの唄 語句・かたみ 「男女の契り。また、契りとして取りかわすもの」(【沖縄語辞典(国立国語研究所編)】以下【沖辞】と略す。) 歌詞は「八重山古典民謡工工四上巻」(大濱安伴編著)を参考。 一、さてぃむ目出度や此ぬ御代に(さー)祝いぬ限りねらん さてぃむ めでたや(みでぃた)や くぬ みゆに (さー)ゆわいぬ かぎりねらん satimu...
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