くいちゃー踊り
くいちゃー踊り くいちゃーぶどぅるぃ kuichaa budurï ◯くいちゃーの踊り 語句・くいちゃー 「【‘声合わせ’の意か】宮古歌謡の一種」「またそれに伴う集団踊り」【琉球語辞典】。この説明にある通り「クイチャー」とは宮古歌謡、あるいは踊りのことである。八重山民謡にそれが持ち込まれたものなのか、どうしてこの曲名になったのか、いつ頃のものか、不明。・ぶどぅるぃ...
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ザークビー物語 ざーくびーむぬがたい zaakubii munugatai ◯座峠の物語 語句・ざーくびー 国頭村の半地(はんじ)という字(あざ)にある小高い丘の呼び名。「座峠」という字が当ててある。「座」は「座る」の意味で、昔は毛遊びが盛んな場所だったと地元の方に教えられた。「くびー」は「峠」を意味するとする文献もある。...
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かいされー 語句・かいされー 八重山口の「かいしゃ」(美しい)から来ていて、「美しければ」(kaisha +ri+ba)という歌詞から来ている、という説がある。沖縄語辞典、琉歌大成にはない。 歌三線 嘉手苅林昌 一、風や北吹ちゃ小 歌小流ちゃしが 風ぬ持ち流し 無蔵が聴ちゅみ かじやにしぶちゃーぐゎー うたぐゎーながちゃしが かじぬむちながち んぞがちちゅみ kaji ya...
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チバリヨー ちばりよー chibari yoo ◯頑張れよ 語句・ちばりよー 頑張れよ。<ちばゆん。の命令形。九州の「きばれ」と関係がある。 作詞 作曲 照喜名朝一 〈歌詞参照 「生命燃えるうた 沖縄2001」〉 一、南ぬ風吹きば(ヨー) 我肝わさみかち 海山に出じてぃ 遊ぶ手立てぃ (チバリヨー チバリヨー チバリヨー チバリヨー) ふぇーぬかじふきば(よー)わちむわさみかち うみやまにんじてぃ...
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マーラン船 まーらんしん maaraN shiN ◯マーラン船 語句・まーらんしん 「馬艦船」と書き「まーらんしん」と読み、または「山原船」(やんばらーぶに)とも呼ばれた物資運搬を主とする帆船。琉球国内、日本との交易、運送などのために近世まで使われた。中国のジャンク船(四角い帆を持つ帆船)の建造技術で18世紀頃琉球で作られたといわれている。 作詞・作曲 久米仁 唄三線 仲宗根 創...
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裏座小 うらざぐゎー 'uraza gwaa ◯裏座敷 語句・うらざ 「裏座敷。女部屋。婦人の居間。遊郭では、女郎が客をとる部屋。」【沖縄語辞典】。・ぐゎー 沖縄語辞典によると「小」をつける場合は幾つかのケースがある。たとえば①小さいことを表し、またその愛称。 ②子供の名について愛称となる。③少量であること。 ④軽蔑の意。...
View Article中立ぬミガガマ
中立のみが小 なかだてぃぬみががま nakadati nu migagama ◯中立部落のミガ小(女性の名)の歌 語句・なかだてぃ 宮古島の「城辺町砂川の南側にあった部落」(「島うた紀行」第二集 宮古・八重山諸島編 仲宗根幸市 より)・みががま ミガちゃん。あるいはミガ小。「がま」は沖縄本島の「小」(ぐゎー)に対応。(参照)「漲水のクイチャー」。 一、中立ぬみががまよ(ササ)原立ぬどぅぬすみゃよ...
View Articleナークニー (嘉手苅林昌)
宮古根 歌三線 嘉手苅林昌 (CD「おきなわの心」より) 《囃子言葉は全て省略》 今日ぬ夜ながたや遊でぃ暮らすしが 明日ぬ暁ぬ芋やちゃすが ちゅーぬゆながたや あしでぃくらすしが あちゃーぬあかちちぬ んむやちゃーすが chuu nu yunagata ya 'ashidi kurasushiga 'achaa nu 'akachichi nu 'Nmu ya chaa suga...
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スーキカンナー 2 すーきかんなー suuki kaNnaa ◯惣慶、漢那(地名) 語句・すーきかんなー 惣慶と漢那。 共に金武間切(まじり。「村」に相当。)にある惣慶(すーき)と漢那(かんなー)という二つの地名を合わせて呼んだもの。沖縄では隣接する地名の「併称」はよくある。山内諸見里、越来美里・・等。似た地名が多いため、隣接する地名を二つ、三つとつなげて呼ぶことが多い、という説がある。 歌...
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あやぐ節 あやぐぶし 'ayagu bushi 語句・あやぐぶし または「宮古ぬあやぐ」(みゃーくぬあやぐ)とも呼ばれる。「あやぐ」は「美しい言葉」つまり「うた」。「[綾言〔あやごと〕美しく妙なる詞]あやぐ〔宮古島の伝統歌謡〕aaguとも;Toogani 'ayaguなど」【琉球語辞典】(半田一郎著)。だから「あやぐの歌」と訳すと「歌の歌」となりおかしい事になる。 歌 知名定男 (「島唄百景...
View Article宮古のあやぐ(宮古民謡)
宮古のあやぐ みやくぬあやぐ miyaku nu 'ayagu (「宮古民謡工工四」與儀栄巧編から) 一、道ぬ美らさや假屋ぬ前 あやぐぬ美らさや宮古ぬあやぐ イラヨーマーヌユー 宮古ぬあやぐ エンヤラスゥリ みちぬちゅらさや かいやぬめー あやぐぬちゅらさやみやくぬあやぐ [いらよーまーぬゆー みやくぬあやぐ えんらやすーり] michi nu churasa ya kaiya nu mee...
View Article謹賀新年2015
皆様、あけましておめでとうございます。 2015年が幕開けしました。 2005年の10月に始めたこの「たるーの島唄まじめな研究」も今年で 10年の節目 を迎えます。 広島の方言学者であり、当時私たちに「ウチナーグチ」を教えてくださっていた故胤森弘さんから、いろいろご指導をいただきながら始めたブログでした。...
View Articleとーがにあやぐ
とうがにあやぐ とーがにあやぐ toogani 'ayagu 語句・とーがに 「トーガニアーグ、単にタウガニともいう。対語が『いちゅに(糸音)で、妙なる絹糸の音を意味する。妙なる唐の音という意味であろう。宮古の抒情的歌謡の一ジャンル名。不定形短詩形歌謡。奄美の島唄、沖縄の琉歌、八重山のトゥバラーマに相当する。』」《「宮古の歌謡」新里幸昭著 》(以下【歌謡】と省略。)...
View Article落平ぬ水 《ナークニーを追って》1
久しぶりの「島唄コラム」です。 先日4月10日から14日まで沖縄本島を訪れ、「ナークニー」が生まれた痕跡を探し、本部ミャークニーの道を探ってきました。 多くの方に教えられながらの旅を振り返り、沖縄のウタに少しでも近づけたら、と思います。 私の別ブログ「たるーの島唄人生」で書いたものをほぼ転載しますので、 すでに読まれた方は、すみません。 よろしくお願いします。...
View Articleタカマサイ公園 《ナークニーを追って》2
ナークニーを追う旅の続きです。 (「たるーの島唄人生」で読まれた方はすみません。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー タカマサイ公園へ。 那覇市おもろ町の病院や住宅がならぶ高台にひっそりとありました。 通学路なのか、子どもたちがこの階段を上っていきます。 ここの石板にこんなことが書かれています。 「與那覇勢頭豊見親逗留舊跡碑(よなはせどとみおやとうりゅうきゅうせきひ)」...
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