皆様、あけましておめでとうございます。
2015年が幕開けしました。
2005年の10月に始めたこの「たるーの島唄まじめな研究」も今年で
10年の節目
を迎えます。
広島の方言学者であり、当時私たちに「ウチナーグチ」を教えてくださっていた故胤森弘さんから、いろいろご指導をいただきながら始めたブログでした。
胤森さんは、広島で沖縄に関わる方々にはタンメー(士族のおじいさんへの敬意を込めた呼称)と呼ばれていましたが、2007年の9月に83歳で、ひっそりと亡くなられました。
このブログが意訳を避けたり、囃子の訳は省略したり、発音は「沖縄語辞典」(国立国語研究所)などに辞書に必ず依拠したりするスタイルは、胤森弘さんのスタイルを真似ています。
ご本人にも了承を得て、初期の頃は訂正もしていただきました。
胤森さんのご研究は幅も奥もとてつもなく深く、私たちの追随など許されるものではありません。
私は胤森さんがご存命中に、島唄の意味を質問していましたが、その度に手紙や直接お会いして多くのご教唆をいただいていました。
もうそれができなくなる前から、自分の唄三線の勉強にためにはじめたブログでした。
胤森さんは、グソー(あの世)でどう思われているでしょうか。
きっと泡盛をちびちびやりながら呉方言で
「関さんよー、まだまだじゃのう。勉強が足らんよ」
とおっしゃられているでしょう(笑)
色々な方にコメントやメールでご指摘やご教唆をいただきながら
いままで取り上げた曲数はどれほどでしょうか(笑)
今度数えてみたいと思いますが、沖縄の歌の数は限りありません。
今年もコツコツと勉強を重ねていきたいと思います。
さて、私ごとになりますが、たるーは音楽活動もしています。
去年はYOU果報バンドとしてもあちこちで演奏させて頂きました。
震災復興支援活動に加え、昨年の8月の土砂災害の復興支援するコンサートもさせて頂きました。
また「広島けんみん文化祭」に世果報会として参加しました。
沖縄民謡の素晴らしさを伝えることはとても大切になってきている、と痛感します。
沖縄の文化には私たちが忘れてしまった「人の情け」「自然と人の共生」というテーマがあると感じます。
三線を中心にした歌と演奏を通して「人と人の繋がり」を作る小さな力になりたい、と願って微力ながら活動させていただいた2014年でした。
私個人的にも、今年は八重山、宮古への旅をさせてもらい、島唄の故郷を訪ねて、この「たるーの島唄まじめな研究」の充実にとっても実り多い、たくさんの勉強と体験をさせて頂きました。
たくさんの方々にお世話になりました。
どうか拙ブログの全ての読者の皆様。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
たるー拝
↧