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Channel: たるーの島唄まじめな研究
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中城はんため節

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中城はんため節 なかぐしくはんためーぶし nakagusiku haNtamee bushi 〇中城はんた前(地名)の歌 語句・なかぐしくはんためー 久米島の地名。「東恩納寛惇氏の南島風土紀には『比屋定字から宇江城字の小字、山田原にかけてのはんた溝附近のことである』とある」(「琉歌大観」島袋盛敏)。「はんた」は「端[はし];崖(のふち)」【琉辞】。 飛びたちゅる蝶 まづよ待て連れら 花のもと我身や 知らぬあもの とぅびたちゅるはびる まじゆまてぃちりら はなぬむとぅわんや しらんあむぬ tubitachuru habiru majiyu mati chirira hana nu mutu waN ya shiraN 'amunu 〇飛び立つ蝶よ ちょっと待って私を連れて行ってほしい 花ぬもと(遊郭)を私はしらないのだから 語句・はびる 蝶。美しい蝶。現在は「はべる」haberuというが、「古語ではhabiru habiraとも」【琉辞】。・まじゆ まじ 「先ず(始めに);暫く」【琉辞】+ ゆ よ(強意)。・ちりら <ちりゆん 連れる の未然形。連れて行こう。直訳すると「私を連れて行こう」→私を連れていってほしい。・はなぬむとぅ 遊郭。「花」は「美しい[華やかな]こと;〔‘物言う花’すなわち〕美人、遊女」【琉辞】。つまり遊郭、色街のことを表すことが多い。・あむぬ あ<あん ある。+ むぬ であるから。だから。 【原歌】 はんた前の下り溝割てどよこす 三十ませ三ませ真水こめて はんためぬくだりみんじゅわてぃどぅゆくす さんじゅますみますまみじくみてぃ haNtamee nu kudari Nju wati du yukusu maNju mashi mimashi miji kumiti 〇はんた前の傾斜地に溝を割って(水を)流し込む (三十と三の)たくさんの田んぼに真水をためて 【屋嘉比工工四】 中城ハンタマブシ 月ん照り美さ花ん匂しほらしゃ おそ風んすだしゃ出て遊ば ちちんてぃりじゅらさ はなんにうぃしゅらさ うすかじんしだしゃ んじてぃあしば chichiN tirijurasa hanaN niwi shurasa 'usukajiN shidasha 'Njitu 'ashiba 〇月も照って美しい 花も匂いがかわいい そよ風も涼しい 外に出て遊ぼう

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