上り口説 (ビジュアル解説)
「上り口説」についての残された絵画、遺跡などをみながら当時の「江戸上り」の様子に迫り、「上り口説」の背景を深めてみたいと思う。 発音、意味の詳細に関しては「上り口説」(たるーの島唄まじめな研究)をご参照下さい。 一、旅の出立ち観音堂 先手観音伏せ拝で黄金酌取て立ち別る (発音)たびぬ んじたち くゎんぬんどー しんてぃくゎんぬん ふしうぅがでぃ くがにしゃくとぅてぃたちわかる (歌意)...
View Article下り口説
下り口説 くだい くどぅち kudai kuduchi 語句・くだい 「上り口説」(ぬぶいくどぅち)という首里から東シナ海を北上して薩摩藩入りするまでの口説(くどぅち)があるが、その逆の薩摩藩から琉球への旅程を歌ったもの。・くどぅち...
View Article琉球使節の足跡を訪ねる その1
わずか一泊の鹿児島旅でしたが、私にとって得るものが多くありました。 振り返って私の「鹿児島旅」と言えば、小6の修学旅行で桜島や島津家の豪邸などに触れ、さらに薩摩方言の面白さにカルチャーショックを受けたものが最初でした。 それから鹿児島への旅を何度かはしましたが、今回のように「薩摩と琉球との関係」を意識した旅は初めてです。 今回の旅の動機はこの絵図でした。...
View Article琉球使節の足跡を訪ねる その2
「琉球館跡」があった長田中学校からタクシーの運転手は薩摩時代の石橋とかの説明をしてくださってます。私は半分は聞きつつ、半分は琉球人松の意味を考えていると、あっという間にそこに着いてしまいました。 現在の多賀山公園(東福寺跡)を過ぎてさらに祇園之洲西口から350mほど北上すると「琉球船の目印松」があります。 『琉球人松 琉球船の目印松...
View Article琉球使節の足跡を訪ねる その3
私の旅の共googleは鹿児島市内から山川港までは車で約1時間半かかることを教えてくれます。おにぎり一個とお茶をレンタカーに積んで出発。 桜島を左手に見ながら海沿いの国道を南下します。 琉球使節が琉球を出て、薩摩藩の領地に入るのは奄美の島々を除けば山川港が初めて。また1609年の薩摩琉球侵攻の軍勢もここ山川港から出港しています。琉球にとっては因縁深い港でしょう。 ダンチクがあちこちに伸びています。...
View Article琉球使節の足跡を訪ねる その4
たった一日のレポートに「その3」まで費やしてしまうという私の筆の「トロさ」に呆れつつ、鹿児島島市内に戻ってからは、まるでテレビ番組の「酒場放浪記」みたいになりますのでご容赦ください。 ▲天文館のアーケード街にある有名な「しろくま」のお店「むじゃき」。 ニコニコレンタカーの二階にあるビジネスホテルに無事到着し、荷物を部屋に置いて、さっそく散策。 ▲流行りの酒場。...
View Article琉球使節の足跡を訪ねる おわり
この絵図を広島県福山市の鞆の浦で見たことが一つのきっかけで始まった「琉球使節の足取りを訪ねて 鹿児島旅」。 琉球館や山川港を訪ねて琉球使節の足跡をたどり、鹿児島市立美術館で色々な情報と資料をいただき、いよいよこの絵図が描かれた川内市に向かいます。 鹿児島に居るのは今日が最終日、ということもあるし、レンタカーは昼までには返さないといけないために、かなり早起きしてチェックアウト。...
View Articleアカバンタ
あかばんた あかばんた 'akabaNta 語句・あかばんた 沖縄県南城市佐敷手登根にある丘の上にある広場の名前。「はんた」は「端。はしっこ」「崖のふち。また崖」【沖縄語辞典(国立国語研究所編)】(以下【沖辞】と略す)。崖に面した場所を指す。昔は「毛遊び(もーあしび)」という青年男女の交遊が行われた。 【作曲 宮城鷹夫 作詞 松田弘一】...
View Article門たんかー
門たんかー じょーたんかー jootaNkaa ◯門向かい 語句・じょー 普通は家の「門」。他に「広い道路」「馬場」などの意味があるが、ここでは家の門で良い。・たんかー 「真向かい。正面」(【沖縄語辞典(国立国語研究所編)】(以下【沖辞】と略す) 作詞・作曲 知名定繁 一、門たんか美ら二才小やしがよ 七門八門越ちん縁ど選ぶ じょーたんかーちゅらにせーぐゎー やしがよ ななじょーやーじょーくちん...
View Article谷茶前
谷茶前 taNcha mee たんちゃめー ◯谷茶の前 語句・たんちゃめー 谷茶前の浜、が正式な呼び名である。「の浜」が省略されている。 一、谷茶前の浜に(よー)スルル小が寄ててんどー(ヘイ)(ナンチャマシマシ ディアンガ ソイソイ) たんちゃめーぬはまに(よー)するるぐぁーがゆてぃてぃんどー(へい)(なんちゃましまし でぃー あんぐぁー そいそい) taNchamee nu hama ni...
View Article谷茶前 2
谷茶前 たんちゃめー taNchamee 語句・たんちゃめー 谷茶前の浜、が正式な呼び名である。「の浜」が省略されている。 ※歌詞は「琉球列島 島うた紀行 第1集」(仲宗根幸市編著)の「谷茶前」より。 一、谷茶前ぬ浜に スルル小が寄ててんどぅ(ヘイ) スルル小が寄ててんどぅ(ヘイ) (ナンチャムサムサディアングヮソイソイ ナンチャマシマシ ディアングヮヤクスク)(括弧の囃子と繰り返しはは以下省略)...
View Article谷茶前 3
谷茶前(明治初期) たんちゃめー taNcha mee ※歌詞は「琉球列島 島うた紀行 第1集」(仲宗根幸市編著)の「谷茶前」より。 一、谷茶前の浜にスルル小が寄たぅたん なんちゃましまし たんちゃめーぬはまに するるぐゎーが ゆとーたん なんちゃましまし taNchamee nu hama ni sururu gwaa ga yutootaN naNcha mashimashi...
View Article安里屋ゆんた
新安里屋ゆんた しんあさどやゆんた 語句・しん 「新」をつけるのは八重山民謡としての「安里屋ゆんた」などと区別するためである。・あさどや 元歌の「安里屋ゆんた」で最初に歌われる女性の屋号が「安里屋」だったことから。その名は「クヤマ」(1722ー1799年)で竹富島に実在したとされる。元歌の竹富島では「あさと」と読んで濁らない。・ゆんた...
View Articleさらうてぃ口説
さら落てぃ口説 さらうてぃ くどぅち sara 'uti kuduchi 〇新入り女郎の口説 語句・さらうてぃ 「あらたに女郎に身を落とした者」【沖縄語辞典(国立国語研究所編)】(以下【沖辞】と略す)。「さら」は「新しい」という意味の接頭語。「うてぃ」は「落ち」から。「新入り」と訳しておく。・くどぅち...
View Article今帰仁玉城小唄
今帰仁玉城小唄 なちじん たもーし こうた NachijiN tamooshi ko'uta 語句・なちじん 今帰仁はウチナーグチで「なちじん」【沖縄語辞典(国立国語研究所編)】(以下【沖辞】と略す)より。・たもーし 沖縄県今帰仁村の村。「岸本・玉城・寒水の三つの村(ムラ)が合併してできた字(アザ)である」(今帰仁村のホームページより)。 作詞/玉城長盛 作曲/川田松夫 (平良哲男氏の採譜から)...
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