平良哲男さんから頂いた今帰仁ミャークニーゆかりの写真を三回でご紹介します。
撮影は平良哲男さん。
御本人の承諾の上掲載します。
今帰仁ミャークニーの歌詞
今帰仁村ぬ今泊(エードメー)フパルシぬ美らさ
今(なま)からん後(あとぅ)ん 代々に残ち(ゆゆにぬくち)
「フパルシ」とは「クワディーサ」の今帰仁言葉。
今帰仁村ぬ今泊(エードメー)のフパルシ。
碑文の文字。
「字民とフパルシ」
「戦前は現存するフパルシの根元に接して、もう一本のフパルシがあった。その痕跡は今でも少し残っているが、大きな幹が西側に長く延びていたので、途中に「つっかい」を入れて保護していた。
シマの人たちは、これを「ウー(雄)フパルシ」といい、現存するものを「ミー(雌)フパルシ」と愛称していた。
フパルシとその周辺は、シマ中の子供たちの格好の遊び場であった。彼等は「ミーフパルシ」の大きな幹に挑んで、よじ登りごっこをしたり、横に延びた「ウーフパルシ」の上を伝わり歩いてスリルを味わっていた。
夏から秋にかけて、フパルシにはたくさんの実がなった。その実は甘酸っぱい味がするし、中の種子は落花生のような香りがあるようで、子供たちは競ってその実を求めた。
暴風の時には、沢山の実が落ちるので、近隣の子供たちは、早起きして拾いに行ったものだ。
この老大木は、わが字のど真ん中に根を張り、枝を伸ばし、幾世代ものシマの子供たちのよい遊び相手を勤めてきたばかりでなく、字の重要行事の舞台背景をなして、その存在を誇ってきたのである。」
『くふぁでぃさ <くふぁでーし。使君子科の熱帯樹。別名は「古葉手樹」(コバテイシ)。沖縄だけでなく小笠原、アジア、アフリカの海岸に分布。「植物名。『沖縄産有要植物(金城三郎)』には『しまほう』『こばでいし』とある。葉は円形で、径15センチくらいに達する。墓の庭に植える。人の泣き声を聞いて成長するといわれている。材は良質で建築用・器具用。葉は紅葉する。」(沖)。「くふぁでぃさ」は「くふぁでぃーし」の文語。発音と表記の違いに注意。』(「たるーの島唄まじめな研究」より)
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